2015年度 冬の団体戦

2月6日、男子と女子の団体戦がありました。

団体戦は、5人で1チームとし、ダブルス2本とシングルス1本で競います。人数が不足すると不戦敗となるので、5人を確保することがとても大切です。幸い本校では、男女ともに5人を確保できました。

 

結果は…

 

 

 

 

男子 準優勝  

 

 

女子 優勝

 

 

素晴らしい結果となりました。特に、男子にとっては初めてのタイトル獲得です。

 

秋の総合体育大会では、女子がシングルス、ダブルス共に優勝に湧く陰で男子はさぞ悔しい思いをしていたことでしょう。きっと、その時の悔しさをバネに練習してきたことが、この結果につながったのだと思います。特に男子シングルスのR君は、見事に全勝を飾っています。

 

 

 

本校男子ダブルスにこんなペアがいます。

 

普段明るく盛り上げ役だけれど、感情の上がり下がりが大きいK君と、周囲の期待や思いに敏感でプレッシャーに弱いT君です。

 

K君はテニスを始めて1年半。春のダブルス大会ではT君とは違うペアで4位入賞を果たしています。しかし、進路準備のためにここ数か月練習不足となっていました。一方のT君はテニスを始めて1年3か月。いつも黙々と練習を続け上達するも、プレッシャーからか、今までの公式戦では満足する試合ができていませんでした。

 

 

試合中、K君は練習不足がたたって本番で思うようなプレーができていませんでした。一方のT君は今までで1番のパフォーマンスを発揮して、K君のミスをカバーし、奮闘していました。しかし失点が続き、形成が不利になってきました。

 

K君はすっかり落ち込んで、


「T君ごめんな。俺のせいで…。」

 

するとT君はこんなことを言ったのです。

 

「いやいや。ひとりの力じゃないから。」

 

私は驚愕しました。もし、私がT君の立場だったらそう言えたでしょうか。

T君はベストパフォーマンスをしています。それこそペアに恵まれたなら、人生で初めて満足する公式戦にできたかもしれないのです。ペアに対して怒りをあらわにしてもおかしくない状況で、文句ではなく相手を思う発言をしたT君。

 

K君はT君に「ありがとう」と言い、あと1ゲーム取られたら負けという状況でベンチに戻ってきた彼らに私は声をかけました。

 

「今日は素晴らしい試合をしている。T君の言葉がダブルスの全てだ。それがわかったなら勝ち負けなんて、もうどうでもいい。あとは楽しんでやっておいで。」

 

次のゲームはK君のサービスです。今までのフォルトがうそのように連続サービスポイントを取り、そのゲームを奪取。そのまま勢いに乗って逆転勝利をあげました。 

 

次の試合でも、2人は素晴らしいプレーをして勝利。そこにはもう、先の試合で見せた弱々しさは微塵も感じられませんでした。

 

 

2人が得たものは何だったのでしょう。

 

私は自信だと思います。

 

それは、単なるテニスに対する自信ではありません。自分が、ここで自由にテニスをしてもいいんだという自信です。

 

下手なプレーやリスクを取るプレーをして失点した時に、責められるようなペアだったらどうでしょうか。ペアの顔色をうかがって、オドオドした消極的なプレーとなるでしょう。

 

これはテニスに限ったことではありません。人は、自分が、ここで自由に生きていていいんだという自信を持てた時、初めてベストパフォーマンスが発揮できるのです。

 

T君は、K君の今を認めることで、自分の今も認めることができたのでしょう。この自信はテニスだけでなく、すべてのことにつながるでしょう。

 

部活を通して様々な成長があります。学校は成長の宝庫です。

始めることに遅いということはありません。いつだって、今日が人生で最早です。 

 

皆様の入部、入学をお待ちしています。

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